TASCHEN社から2016年に刊行された『ISSEY MIYAKE 三宅一生』の増補改訂版が刊行されます。
表紙をアーヴィング・ペン撮影の《リズム・プリーツ》(1990年春夏コレクション)に一新。
2016年刊行時後の2022年までの仕事と、小池一子によるエッセイの最終章が加えられました。
三宅一生の右腕として50年以上にわたってクリエイションを支えてきた北村みどりが企画と責任編集を務めています。
本書の内容
その編集コンセプトは「視覚的にものごとを伝えること」。
掲載されているのは、多摩美術大学の学生だった1960年から急逝の直前まで手がけていた2022年の仕事まで。
衣服デザイン、展覧会企画や出版を含む多彩な仕事から、北村が選びぬいた作品や活動が年ごとに紹介されています。
本書は30cm×30cm、448ページ、3.2kg(!)。
豊富なビジュアルを眺めるのみならず、当時の掲載記事を読むこともできます。
まさに三宅一生というデザイナーの仕事を知るための辞典といえるでしょう。
編集を終えて、思うこと
私たちカワイイファクトリーが再び本書の編集、テキスト執筆を拝命したのは2022年の秋でした。
半年くらいで入稿できると考えていましたが、作業はたっぷり1年以上かかりました。
ようやく手元に届いた本書をめくりながらあらためて思う、三宅一生さんの仕事の質と量の破格さ!
とてもひとりの人間の仕事とは思えません。しかも本書に収められているのがすべてではないのです。
プリーツの襞に隠れているさまざまな細部を、もっと知りたくなりました。
本書は、今後それらと出会うための、そして彼の仕事への新しい視点をつくるきっかけとなる1冊だと思っています。
『ISSEY MIYAKE 三宅一生』の販売について
2024年4月22日(月)よりISSEY MIYAKEの一部路面店、オンラインストアで国内先行発売。
その後、洋書取扱書店等などでも展開予定です。
参考価格:15,000円+税