米をつくり、牛の世話をし、畑の野菜を育てる。
夏の花火遊び。たわわに実る庭の柚子。正月のどんと焼き。
写真家・市川勝弘が、妻の実家に帰省するたびにカメラに収めた暮らしの風景は、日本の平凡な風景、平凡な日常そのものです。しかし、2011年3月11日の震災を機にすべては一変しました。
この家は福島第一原子力発電所の周囲20キロ圏内にあるため、一家は家を離れざるを得なくなったのです。
原発が奪った日常の日々を、私たちが失った風景をこの本に収めました。
【書名】Fukushima―福島県双葉郡楢葉町1998ー2006―
【著者】市川勝弘
【造本設計】永井裕明
【企画編集】カワイイファクトリー|原田環+中山真理
A4変型 タテ225×ヨコ270mm、 96ページ、カラー、41作品収録、日・英バイリンガル
定価 2,000円(税別) ISBN978-4-9905281-2-6